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某大学で、とある学生さんが、
SNSのLINEのグループチャットの1投稿で相手のグループ全員にセクシャリティ(この場合はゲイ)がバレてしまって、自殺に追い込まれてしまったという、とても痛ましいニュースが記憶に新しいです。
これがアウティングなのです。
単純な例だと、
Aさん、Bさん、Cさんがいて、
・AさんとBさんとの中では、Aさんがゲイであることを知っている。
・この状態で、BさんはAさんの了承を得ることなく、第三者であるCさんにゲイであることを言ってしまった。
こんな感じがシンプルだと思います。
で、今回はこのCさんがSNS(LINE)のグループ内の他全員だった。
しかし、大学の相談室で相談するも、上手く話がかみ合わず、最終的に自殺してしまい、本人の家族側が大学に情報開示を求めてもなかなか応じてもらえないので、裁判が起こされているようですね。
一応、定義をしておきますが、アウティングとは公にしていないセクシャリティを当人の了承を得ずに、第三者に言ってしまうことだと認識しています。
自分は、まだアウティングと言う用語を知ったのが最近で、アウティング行為を人前(正確にはネット内で)で普通にやってしまい、ご指摘を頂いたことがあります。
「そのグループではたぶん知っている人」のことを紹介するのに、セクシャリティを用いたのがまずかったのですよね。
■アウティングってセクシャルマイノリティ以外の人でも関係ありそう?
それ以来、すごく気をつけるようにしているのですが、アウティングって、別にセクシャリティに限った話じゃないと思うんですよね。
例えば、結婚しているかどうかだったり、離婚歴があるだったり、どんな趣味を持っているかだったり。。
そう。
趣味を相手にバラされたくない人だっていると思うのです。
となると、第三者に対象となる人のことを紹介する時に、どんな紹介の仕方が適しているのかよくわかならなくなってきたのです。
「どこに住んでいる」のも言えないですし、「性別」だって言えない。
「趣味」も場合によっては言えない。
あと、「どんな会社で働いてる」もそうですよね。
みなさんは、普通に第三者がどんな人であるのかを紹介する時、どういう内容を話していますか?
(広義の)アウティングをしたら、損害賠償レベルだって話になったら、たぶん日常茶飯事的に起こっているような気がしますし、その度に、人間関係が壊れていっているような気がするのです。
でも、普通のお店や、商品などのレビュー的なものを話す時って、特に抵抗なく何やら話してしまいますけど、これはこれで普通にやりますよね。
なんか、線引きがよくわからなくなってきました。
お店や商品だって、人が開発した商品ですし、人を紹介する要素とするものはすべてアウティングとなりえますし。。
何が基準でそうなっているのでしょうか。。ね。
今回のSNSでゲイが第三者に知られてしまったニュースを機に、分野はどこまであてはまるのか、考えて欲しいものです。