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どこかの病院の問診票らしいけど、こういうの「LGBTへの配慮(理解)」として喜ぶLGBって、どれだけいるのだろうか?
少なくともTは嫌だと思う。 pic.twitter.com/rY29x2IgrR— 三橋順子 (@MJunko0523) March 23, 2017
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■この問診票の性別欄、どう思いますか?
ツイッターで回ってきました。
恐らく、どこかの病院の問診票かと思われます。体温を聞いているので内科系かもしれません。
なぜわざわざLGBTを選択肢に入れているのか、わけがわかりません。
■今さらですが、セクシュアリティの説明です
すっごい今さらですけど、おさらいさせてください。
L(レズビアン):
女性が女性に恋愛感情を持つこと。性別は常に女性。
G(ゲイ):
男性が男性に恋愛感情を持つこと。性別は常に男性。
B(バイセクシュアル):
男性が男性または女性に恋愛感情を持つこと。
女性が男性または女性に恋愛感情を持つこと。性別は男性と女性両方ありうる。
T(トランスジェンダー):
男性が女性の身体への性適合手術を受けようとしているorした人。
女性が男性の身体への性適合手術を受けようとしているorした人。
(上記がどちらの性別になりますか? と言われると一括りにできないので割愛します。)
また、トランスジェンダーの人はLGBの人とは別枠で、トランスジェンダーであっても、LGBの要素やアセクシャル、ノンセクシャル等々のセクシャリティを持つ方はみえます。
例えば、FtMさんが、性適合手術をすると、レズビアン→ノンケとなる場合があります。
この辺り、まだ用語に詳しくないので、細かい部分については割愛させていただきます。
■この問診票の問題点
○まず、「男」「女」「LGBT」ってなぜ分けたのか?
トランスジェンダーの方は、本人の希望により性適合手術をしますから、手術をしない男女とは身体の造りが違う部分があると思います。それを医者側が把握しておきたいとしても、トランスジェンダーだけでしょう。
他の、(トランスジェンダーに含まれない)レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルには「性別を変えた」という概念は全く無いので、なぜ表記に入れたのかがわかりません。
そもそも軽々しく、問診票で○を打つようなものなのかどうかですね。
○他のセクシャリティが書かれていない。
自分のセクシャリティであるアセクシャルが書かれていません。
アセクシャル、ノンセクシュアル、パンセクシュアル、ポリセクシュアル等々、上げればキリがありませんが、まぁLGBTの方が馴染みのある単語なので、ひょっとしたら、LGBTって書いておけば全部把握できると思ったのでしょう。
■やはり小さい頃からセクシュアルを学ぶべきだと思うんです
せっくすのえほん [ 水野都喜子 ] (2017/3/26時点)
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例えば、こんな感じに、子供の作り方の話は絵本で教育をするようです。
(自分は、絵本で教育をされることもありませんでしたが。。)
自分の時代は、中学校の保健の授業では取り上げられませんでしたし、ようやく高校の生物の授業でやりましたが、それでも多くを語ってもらえませんでした..
ましてや、同性愛、無性愛、両性愛、複数愛、トランスジェンダーとなってくると、まずは理解を求めるまでに当事者が重い負担を感じながら開示する必要があるわけです。
ここをなんとかできないかなぁ..と思ったりするわけですよ。
小学校だと早すぎるとか言っていますが、むしろ絵本で読める時代の保育園、幼稚園時代からでも、セクシュアルマイノリティ全体の話(いわゆる性教育)を絵本に盛り込んでいった方がいいのかなぁ..なんて思いました。
〔参考〕